smellman's Broken Diary

クソみたいなもんです

John Frusciante / PBX Funicular Intaglio Zone

John Fruscianteが一昨年にリリースしていたアルバムです。

John Fruscianteという人物を知ったのは三年半ぐらい前にSpeed Dealer Moms EPのレビューを書いた時に知りました。

Speed Dealer Moms / Speed Dealer Moms EP - smellman's Broken Diary

レッド・ホット・チリ・ペッパーズの元ギタリスト(2009年脱退)で、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」に二回連続で入ってるような超有名なギタリストです。

Speed Dealer MomsでVenetian SnaresことAaron Funkと一緒に曲を作った時点で何かがおかしいと思っていて、どこかで聞いてみようとは思っていたところに、ニューアルバムが出るというので予習を兼ねて一つ前の本作を買ってみたんです。

そしたら、1曲目からギターの音以外がIDMに突入するし、2曲目は最初の雰囲気も怪しいと思ったらAcid入ってIDM入った。なんだこれw

極めつけは3曲目のBike。最初のジャズ風のドラムからして嫌な予感しかしなかったんだけど、いきなりドラムロール来てドラムンベースっぽいリズム&サンプルボイスが入って、アーメン突入。そしてVenetian Snaresかよっていう感じのベースにまたアーメン&サンプルボイス。どう考えてもジャンルがbreakcoreです。なのに完全な「歌もの」。おかしい。絶対におかしい。

8曲目のSamなんかはもっと振りきっていて、後半はまるっきりのbreakcoreです。Venetian Snaresの曲って言っても騙せそうな感じ。

ちなみに、まともっぽい曲もあるけどだいたいエレクトロニカっていうくくりでOKなアルバムでした。そっち系に走る人はたまにいるけど、これ振り切り過ぎw

メジャーな人がまじめにbreakcoreやってるとか面白い時代ですね。

というわけで特に面白かったBikeを貼り付けておきます。


John Frusciante - Bike - YouTube

PBX Funicular Intaglio Zone【高音質SHM-CD/ボーナストラック2曲/解説/歌詞対訳/ポスター付】

PBX Funicular Intaglio Zone【高音質SHM-CD/ボーナストラック2曲/解説/歌詞対訳/ポスター付】

DJKurara vs KenKoTaiji / Dark Individuality Split

良質なブレイクコアをフリー配信でお届けするレーベル、OthermanRecordsから新作が出ました。

[OTMN053] DJKurara vs KenKoTaiji - Dark Individuality Split | OthermanRecords

前々からKenKoTaijiさんがSoundcloudに新曲をアップしていて楽しみにしていたのですが、正式にリリースされました。

今作はDJKuraraさんのSpeedcoreとKenKoTaijiさんのBreakcoreというまさにcoreな作品です。

一曲目のXl More Fuck The Systemと二曲目のUpdate TutorialはDJKuraraさんによる超絶なSpeedcoreです。
ガツンガツンくるキックが両曲ともすごい感じになっています。
特に二曲目のUpdate Tutorialは最後の方はとにかく頭をガンガンに振りまくりたい衝動に駆られます。

三曲目のVariable TDX Ⅳと四曲目のRepeat The Same DayはKenKoTaijiさんによるこれまた超絶なBreakcoreです。
Venetian Snaresを彷彿とさせるような音作りは職人芸ですね。
Variable TDX Ⅳの後半のドラムの応酬は本当に芸術的です。
変態すぎてヤバイです。
Repeat The Same Dayはメロディラインも奇抜というか奇妙で変態感が相当強くて楽しい。

最後の二曲はそれぞれKenKoTaijiさんの曲をDJKuraraさんが、DJKuraraさんの曲をKenKoTaijiさんがミックスするというスプリット系ではおなじみ(?)のアレです。
どちらも持ち味がすごく出てるミックスになっています。

とても気持ち良い音ばかりなのでぜひダウンロードしてみてください(ただし保証はしません)。

V.A. / 36 Feet Under

今年になってゲットしたのでちょいとマニアックな音源を紹介します。

Pavillon36 Recordingsというレーベルが2009年に出していた36 Feet Underというコンピレーションです。

36 Feet Under : Various Artists : Free Download & Streaming : Internet Archive

最近、Synthameskというカナダのブレイクコアアーティストの音源をいろいろ探していたのですが、その時にたまたま見つけたのがコレ。
フリーのコンピレーションですが、かなり面白い仕上がりでした。

SynthameskのChambersという楽曲はもう素晴らしいの一言ですね。よくこんなドラム考えられるなーって関心するぐらいいろんなドラムをぶち込んできます。メロディがそれに負けてなく展開がもう目まぐるしくてクラクラする感覚がとてもよいです。

SkipというアーティストのHeartbakerもかなりよかった。メロディ自体はそこまでひねりがないのにドラムが途中からガツンガツンとフロア仕様になってすごく気持ちがよい。

他にもOlympic Smokerの綺麗なドリルや、Syndromの音割れ上等なブレイクコア、Dino Felipeの何がしたいの?っていうものまでいろんなものがてんこ盛りになっています。

みんなが好きだった頃のブレイクコア(おいやめろ)の雰囲気が残りつつも違う時代になっていくような哀愁すら感じるアルバムです。
フリーなのでブレイクコアとかどんなもんだろう?って興味がある人は是非ダウンロードしてみてください。きっと後悔します。

Ural 13 Diktatorsが復活していた件について

フィンランドのエレクトロディオ、Ural 13 Diktatorsがいつの間にか復活していました。

僕はWIRE01で見たのとセカンドアルバムのTechno Is Deadを持っていただけなんですが、1stが当時からも全然入手できなくて頭抱えてたアーティストです。

復活ってことはもしかしてiTMSで探せばいろいろ見つかるのかなーと思ったら1stアルバム以外のほとんどのEPが販売されていました。
さすがにEPには手を出してなかったのでヒャッハーしました。

個人的にはDavid CarrettaのElectro Dashというミックス・アルバムで聞いていたTechno Gameという楽曲が収録されていたDisco KingsというEPが手に入ったのが本当に嬉しい。
この曲の素晴らしさはテクノ好きじゃないとわからないだろうってぐらいコテコテなテクノ感満載です。
上記のミックス・アルバムではこのあとKagamiのWatching Tonight 2に繋がってるんですけど、この繋がりも未だに印象深いです。

どんなのか興味がある人はぜひiTMSで探してみてください。
なお、1stはAmazonで中古のが余裕でゲットできるようです。うひひ。

あと、復活っていうのはたまたまツイッター経由で DOMMUNEのフライヤー を見たら出演者の名前を見てびっくりして慌てて調べて知りました。
明日の DOMMUNE に出るようなのでこちらも気になる人はチェックしましょう。


Ural 13 Diktators - Tivoli (Official Music Video ...


Ural 13 Diktators Name of the Game - YouTube

MacPorts + Python + Virtualenv + RunSnake (というかwxPython)

gdal2tilesがクソ時間かかるのでプロファイルをしていました。

最初はline_profilerを使ってみたんだけど、 @profile とか書くと普通に動かした時に動かなくなって面倒なので、素直にcProfileを使いました。

% python -m cProfile -o ./profiler_result/1.prof gdal2tiles.py -v -z 0 ~/sampledata/all/temp.vrt ~/sampledata/all/tmp5

これで1.profっていう名前で結果が吐出されるんですが、やっぱりグラフィカルに見たいなーと思って探してみたら RunSnakeRun が良さそう。

とりあえずセットアップします。

% sudo port install py27-wxpython-3.0
% virtualenv-2.7 snake --system-site-packages
% source snake/bin/activate
% pip install SquareMap RunSnakeRun
% rehash

そして動かしてみます。

% runsnake ./profiler_result/1.prof
This program needs access to the screen.
Please run with a Framework build of python, and only when you are
logged in on the main display of your Mac.

怒られました。
これはどうやらpythonwが無いくさいという感じです。

% which python
/Users/btm/(内緒)/dev/snake/bin/python
% which pythonw
/opt/local/bin/pythonw

調べてみたらStack Overflow で osx - Why are Python builds suddenly not Framework builds when using virtualenv? - Stack Overflow という質問があり回答が書いてありました。

% wget --no-check-certificate https://raw.github.com/gldnspud/virtualenv-pythonw-osx/master/install_pythonw.py
% wget --no-check-certificate https://raw.github.com/gldnspud/virtualenv-pythonw-osx/master/pythonw.c
% python install_pythonw.py `which python`/../..
finished!  App bundle created at:  /Users/btm/(内緒)/dev/snake/Python.app

あとは実行してみます。

% runsnake ./profiler_result/1.prof

f:id:smellman:20140206135807p:plain

で、このテクニックなんですが、上記のFixを行う前だと、

>>> import wx
>>> wx.App()
This program needs access to the screen.
Please run with a Framework build of python, and only when you are
logged in on the main display of your Mac.

こうなってしまうので、wxPythonではまってる人も同じ問題で解決できるのではないかと思います。

昔話: 僕のコンピュータ環境と萌え

今日、某クラウディアさんの中の人*1からいつから組長ってなったのって聞かれた。
たぶん2002年ぐらいからだと思うんだけど、その説明をする中で重要だと思われる昔話がある。
そこをひっくるめたら重要な話があるかもしれないので、僕が関わってきたものを中心に記録として残そうと思う。
あくまで、僕の記憶と経験に基づくので平行して行われたものはまったくノータッチです。

90年代の話

僕がパソコンを始めて自宅に導入したのは97年(正確にはその前に姉がビジネススクール用の持っていたんだけど、ぷよぷよとBio100%のゲームしかやってなかった)で、実際自宅にUnix環境を整えたのは98年にHDDを増設して自宅マシンにTurbo Linux 2Jを導入したぐらいである。
まぁ、Windows環境からゴニョゴニョしたことはあったけど、僕が本格的にUnix環境について知識をつけたが当時同級生から借りたFreeBSD徹底入門で2日で読破して今のかなりの基礎がそこでついたという感じです。あと、自宅がWinModemだったのでTurbo Linux入れてもそこからネットに繋がらないのでいろんなRPMパッケージをフロッピーに入れてLinuxにフロッピーからコピーして遊んでました。
その次代かどうかは思え出せないのですが、tcshが萌え系カタログとしてリリースしていたっていうのがあったはずです。
wikipediaにも記載がありますが、今は残ってないけど、たしかあったはずだっていう感じではあります。
あと、90年代にも他にあったけど僕が知ったのがその後なので後述します。

2000年代初頭の話

2000年代初頭、僕が大学一年の後期ぐらいに萌えに対して覚醒します。
覚醒というのはすごく重要です。
当時は萌えという言葉が徐々に広まろうという時期で、萌えについて気づいた人が徐々に拡散していった時期でもあります。
そして、メイド喫茶ができた当時だったような気がします。(覚えてねーよさすがに)

2000年ぐらいに僕はとあるグループに参加します。
それが、Linux萌え萌え大作戦です。
たしか、埼玉Linux研究会よりも前だった気がします。
僕にとっての始めて馴染めたチャットコミュニティでもありました。

そして、そこで開始したのが「ランゲージ娘\0(」です。
これはプログラミング言語を擬人化するという当時としてはマニアックな企画でした。
しかしながら、源流としては今はOSCの代表として知られるびぎねっとの宮原さんがRubyちゃんとPerl姉さんというネタをこれより数年前にやってました。
その中でみんながネタ作りをしていて、主催者のれのふみさんがDelphiが好きで当時Kylixちゃんを作って、僕が当時まじめに勉強していたSchemeXULをキャラクターデザインしたり、これらをイベントに出していたりしてました。

ちなみに、その時のこのグループの友達がIRCで僕のことを「組長」と言い出して、大阪のイベントで「組長」と言われて、その経緯があって僕は最終的に「組長」になったんだよね。
あと、僕が組長をやっていたもじら組という組織でも、OSCで一回コラボしてたりします。
友達だもんね!

2000年後期からの今の話

IT業界にはいろんなものが出てきました。任意たんとかはそこら辺が有名なところでしょう。

でも、今はあまり目立たないところとして、いろんなキャラが出ていました。
その中でネットランナーという雑誌がいろいろフューチャーをしました。
mixiたんとかありましたよね。

僕の友達のinugamixさん*2が書いたFirefox子というキャラクターもフューチャーされたその一人です。
僕があるときinugamixさんから「ネットランナーが付録にしたいという話がある」と連絡があって、当時のMozilla Japanのメンバーに経由で聞いてMozillal CorpからNGを貰い、Firefoxという名前を使わないようにということで、「ふぉくす子」ならOKという返事を貰い今に至ります。
つまり、ふぉくす子はMozilla非公認キャラクターなのです。

そして今はマイクロソフトですらキャラを出してきています。
クラウディアさんの中の人知り合いですけどね!

次のOSCではふぉくす子に出てもらおうというのでいろいろ動いています。
今日の打ち合わせではいろんなキャラも出てくるそうです。
かれこれ10年以上擬人化に関わってきた人間として、僕が楽しんでることを一緒に楽しんでもらいたいです。
どうやら今回のイベントもすごい声優さんたちが司会をやってくれるそうです(こっちが謎だろ)。
僕が面白がってやっていたことが少しでもみなさんに面白がってもらえることを望んでいます。

*1:声優の方ではなく、Microsoftの方です

*2:ちなみにinugamixさんは僕のアイコンを書いてくれた人です。

MapProxy インストールメモ

MapProxyMacに入れようとしたんだけど、ちょいとひっかかったのでメモです。
環境はMountain Lion+MacPortsです。

% virtualenv-2.7 env
% source env/bin/activate
(env) % pip install Pillow
(env) % pip install --no-install PyYAML
(env) % cd env/build/PyYAML
(env) % python setup.py build_ext --include-dirs=/opt/local/include --library-dirs=/opt/local/lib
(env) % pip install --no-download PyYAML
(env) % cd ../../..
(env) % pip install MapProxy

MapProxyが依存してるパッケージを先に手動で入れています。
1つ目はPillow。これはPILの代替として使えるのですが、先にインストールしておかないとPILをインストールしようとしてはまります。
2つ目はPyYAMLです。これは、libyamlが発見できなくて--without-libyamlが有効になってしまうので、手動でlibyamlが入っている位置を指定しています。

というわけで仕事しますね。