smellman's Broken Diary

クソみたいなもんです

たま / たま Best Selection

このアルバムは、たまがパイオニアLDC時代(現在のジェネオンエンターテイメント)にリリースした「たま」というアルバムと「パルテノン銀座通り 」(吉田戦車のぶりぶり県のイメージアルバム)に、「ここはもののけ番外地」を加ええてほぼコンパイルしたアルバムです。
まず、やばいなぁと思うのが三曲目のレインコート。滝本さんのしぶいボーカルと知久さんのマンドリンが絶妙な曲です。涙が出そうです。
つづいて、「あんてな」と「ねむれないさめ」の知久さん二連発。「あんてな」は序盤のボーカル以後の合成音との絶妙なコラボレーションがたまらなく、知久さんの切ない歌詞でおわり、そして「あんてな」から「ねむれないさめ」のコンボがまたすばらしく、曲間を感じさせない感じで続き、そしてせつない曲調がしんみりと心に響く。すげぇよ。
そして、7曲目の「終わりのない歌」。滝本さんらしい切ない楽曲。「夏だ」という台詞の後の叩き込みがすばらしすすぎる。あっさりとした一曲です。
そいで次の8曲目、「全裸でゴ・ゴ・ゴー」。石川らしい直球のメロディーがたまらない。途中でなぜかジャズっぽい要素とかいれてきたりでも歌詞はあくまで明るく直球。すげぇ。
そして、10曲目、「あっけにとられた時のうた」はこれはちびまるこちゃんのエンディングに採用されて有名になった曲。でも、あのエンディングにはないブラックなたまがしっかり出ていて笑っちゃいます。でも、作詞はさくらももこ。よくわかっていますね。
11曲目、「ここはもものけ番外地」はナンジャタウンのCM曲。これもすばらしいです。たまの世界観とかブラックさがじわじわと明い曲の中に入りこんでて、たまりません。最強ですよ、この曲は。
12曲目、「パルテノン銀座通り」は滝本さんの壊滅的な歌詞が炸裂する名曲。「難しい事は何一つもなくって、簡単な事も何一つもない」じわじわ来る滝本ワールド。ファンにはたまりません。
15曲目、「ゴーゴー川で泳ごうよ」は石川さんらしいファンキーなトラック。不思議なメロディーとともに冴えるハモリがなんとも言えません。そして来る石川さんの語り。石川さんらしい一曲です。
そして最後、18曲目「100mmの雨」。滝本さんワールド全開の一曲です。僕はアルバム中でこの一曲が一番好きです。歌詞のすばらしさもあるんですが、途中の不安感をあおるような音とかもうたまりません。「今日も100mmの雨〜」と繋ぐ滝本さんの歌唱力のすばらしさを堪能しまくりで大満足の一曲です。

Best Selection
Best Selection
posted with amazlet at 08.07.28
たま
パイオニアLDC (2000-03-23)
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