smellman's Broken Diary

クソみたいなもんです

CNETのMinefieldの記事が酷すぎる件について

未来のFirefoxを体験できる超高速ブラウザ「Minefield」という記事を今日見かけて軽く目眩がした。なんという糞記事であろうか。
まず、目についたのが以下の部分。

実のところ、Minefieldは、Firefoxのプレリリース(アルファ)バージョンに位置づけられており、Firefoxの未来を垣間見ることができる。

ちょっと待ってくれ。Minefieldはプレリリースでもアルファでもない。Minefield Start Pageにリンクがあるのに、そこに書いてある Warning: This is NOT A FINAL OR PRE-RELEASE VERSION. という注意を無視している。Minefieldはテストをするボランティアたちに配布されている特別なビルドだ。間違っても一般の人には勧めてはならない。アルファ版よりも危険なのだ。この記事ではテストという単語は一カ所にしか出てこない。しかもそれが「テストした」という意味でしかないからMinefieldの役割を正しく説明できていない。これは酷い。
さらに、酷いのがこのくだり。

Minefieldの安定性に関して、ざっとインターネット上を調査してみたところ、それほど不満となる点は報告されていないものの、まだ導入は見送っておいたほうがよいかもしれない。

いったいどこをどう調査したのだろうか?多分、適当なblogの紹介記事とかパフォーマンスに関する記事しか調査していないのだろう。Minefieldは日々更新されているし、利用者はちゃんとMinefieldの意味を理解してテストをしている。その人たちがわざわざ不満をblogに書くだろうか?答えはNOだ。なんのためにbugzillaがあるのかわかっているのだろうか?
そして、最後の締めがもっとも酷い。

その勇気があるだろうか?あるいは、とにかく今のブラウザが、遅すぎると感じているだろうか?では、Minefieldを試してみてほしい。 Minefieldは、Firefoxとは別個にインストールされるので、現在インストール済みのFirefoxに影響が及ぶことはなく、特に失うものはないかもしれない。

「ないかもしれない」という曖昧な表現が酷い。原文でも同様だったので本当に目を疑った。これでは大丈夫なのかと勘違いするユーザが出て来てしまう。って思ったらさっそくいた。幸い、復旧はできたようですけど、こういうパターンの記事が書かれてしまう事自体酷い事としか言いようがないと思った。
最後に言っておくけど、テストをするという事は自体は悪い事でもなんでもない。ただ、テスト用に配布されているプログラムを誤解させるような記事は悪でしかない。日々テストを行ってフィードバックをしたり、開発に関わっている方々に迷惑をかけるものでしかない。
しかし、こんな記事をどうどうと掲載するCNETってチェック機構とかないのかな?最低限リンク先(今回はMinefield Start Page)に書いてある記述と異なる認識を与えるという事ぐらいわかると思う。所詮読者blogなのだから放置というスタンスなんでしょうか?