smellman's Broken Diary

クソみたいなもんです

Venatian Snares / Traditional Synthesizer Music

Venetian Snares が Planet-Mu で新作を出しました。
Planet-Muの前作 Your Face からは約8ヶ月ぶり、また金無い騒動の時にお礼としてself-releaseで出した Thank You For Your Consideration からは約6ヶ月ぶりと、なんか2000年代前半の時のようなリリースペースが軽く復活していてちょっとうれしい限りです。

で、本作はタイトルどうりシンセサイザーを全面にフューチャーした作品です。
シンセサイザーと言っても小室哲哉がL字型に並べてやってるようなやつがメインではなく、モジュラーシンセという配線とかで音を作るようなのを大量に繋げるやつです。
たぶん、昔のYMOとかこんなことしてたような気がしますが、正直世代ではないのでよくわからないw
まぁ、具体的には演奏シーンを見てもらえると良いです。


Venetian Snares - Magnificent Stumble V2

最初のシーンでRenoiseから何か制御をしてるっぽい感じなのはわかるのですが、それ以降タバコ吸いながら適当につまみ回してるだけっぽい感じで何がなんやらです。

ですが、音は相変わらずのVenetian Snaresです。
シンセの音が主体になったので若干印象穏やかになったとはいえ、L/Rで縦横無尽になりまくるリズムは相変わらず凶悪で、 Can't Vote For Yourself v1 とかは強い印象のシンセの音とバカバカなりまくってるリズムが本当に圧巻です。

強めというと You and Shayna v1 もすごく良いのですが、この音源のVideoバージョンもまた良かったりします。


Venetian Snares - You and Shayna (Video Version)

ここらへん聞いて良さそうだなと思った人はぜひ視聴してみてください!

ちなみに、このVideoバージョンや本作のいろんな別バージョンが収録されたCDがbandcampのPre-orderで手に入りました。
正直、Pre-orderのCDは My Love Is A Bulldozer の時のやつがぶっちゃけ酷かった(bonus CDにいろんな種類がある上にどれか一種類しか送られてこない)ので期待してなかったんだけど、たぶんめっちゃ反省したのかむしろこっちのご褒美感が凄すぎて買えなかった人かわいそうっていうレベルのクオリティです。
バランス悪すぎるだろ...

ところでモジュラーシンセと言えば、Datach'iが復活するというのではという話があります。

Datach'i, Breakcore and Terror - Voltage Control Lab

Vimeoにアップロードされた作品はいずれもコンピュータを使わないうえにちゃんとモジュラーシンセがわかりやすく映ってるという親切仕様な上にかなりハードな音づくりをしていて非常にこちらも期待しています。


Waveguiding from Joseph Fraioli on Vimeo.