Mark Finkle さんのblogで XULRunner でプログラムを作る時の注意すべきポイントが紹介されています。Firefox Developers Conference Summer 2007でも少し紹介されておりましたが、まずは以下のポイントが問題になるとの事。
- アプリケーション間通信 (bug 68702)
- 透過Windowがすべてのプラットフォームで動かない (bug 307204)
- Macではメインのウィンドウでメニューを隠す事ができない
- アプリケーションをシステムトレイに入れたり、他のプラットフォームでそれ相当の場所に配置したりできないよ (bug 325353)
拡張機能は実行環境と関連するようになっていて、アプリケーションと一緒というわけではない(意訳、多分間違え)拡張機能はアプリケーションだけにインストールするのではく、実行環境にでもインストールできるようにするべき (bug 299716) (malさん、アドバイスありがとう!)- XML もしくは SQL をベースにした XUL Template (bug 321171 and bug 321172)
これらはデスクトップアプリケーションを作るのには必須ではないし、Toolkitがあるからパッチを当てたりしているカスタムビルドのXULRunnerなしでも良いものが作れるよって事。
さらに、開発中の機能としてこういう試みがあるみたい。
- MAR ファイルを生成する(Perlスクリプトではない)簡単なツールがあればアプリケーション自身のアップデートが可能になる
- 新しいアプリケーションのプロジェクトの土台を生成するツール
- Venkman (もしくは他のデバッガ) を実行環境に追加すれば、アプリケーションのデバッグが簡単になる (sort of bug 342590)
- XUL 向けの DOM と イベントのライブラリ
- XUL と JS からアプリケーションをビルドするパッケージャ
これらはリストは mozpad (Mozilla Platform Application Developers)において作業が始まっているとの事。
mozpadのIRC meetingの内容までは見れていないのですが、これらが先に進めばなかなかXULRunnerにとってよい事になりそうです。今のところ mozilla.community.mozpad のアーカイブを全部読んでみただけですが、まだ始まったばかりでこれからこういった話題が盛り上がっていくんじゃないかなとwktkしております。
とりあえず、mozpadにはできるだけ参加していろんな人と議論してXULRunnerの行く末を見て生きたいと思います。