smellman's Broken Diary

クソみたいなもんです

のうりん4

ひたすら酒飲みながらのうりん4を読みました。
正直、心の底から面白いと思いました。
農業というテーマは都会育ち(まわりにはちょっとした森とか落花生畑しかないぐらい)にはすごく面白いです。毎回学ぶところが多く、今回もなぜ「水路を見てくる」という人が行方不明になるのかというところとかよくわかりました。農家の現実がわかるだけで、まじで今食べているものにリスペクトをしたいという思いがふつふつと湧いてきます。
あと、ウマそうなものが一杯でてきて酒飲みながら読んでたらつまみをオートメーションで開けてしまうではないですか。やばいやばい。
僕の周りというか親族で農家をやっているっていうとわさび農園ぐらいなので、僕が知らない農家の話がふんだんで、こんな苦労してるのかとかそういうのがすごく伝わってきて、特に今作の舞台が地元というのもあって学校が舞台でないだけよりリアリティがある状況が伝わりました。それだけでもすごく素晴らしいです。
どれだけ大変かっていうのは知るのは面白いです。農協のシステムのくだりもそうだけど、徹底したリアル感がすごく強烈で、にわかに農業をやろうとかいう感じじゃないというのがすごく生々しく伝わります。
いや、ラノベとしてもすごく楽しめるんだけど、この作品を通じてわかる農家の大変さとかは本当に需要だと思う。ってか、作者がすごくリサーチして生々しい現実を伝えてくれるのがよく伝わります。本当に生々しいです。
いろんなキャラクターがすごく面白いネタを炸裂しながらも、本気の農業を伝えようとしているというのは、まじでリスペクトせざるを得ないです。
自由気ままなとかいうイメージで農家を感じてる人はまずこの作品を読んで改めて欲しい。個人的にはこの作品を通じてもっと食を楽しまないとって思います。農家の大変さを知ることによって感謝の気持ちがあればもっと食事が美味しくなるのではとかすごく感じます。
ものすごく変な作品だけどなにより僕はこの作品を通じて、再度食に対してもっと楽しみたいという気持ちが強くなりました。こんな苦労をしているのであればっていうのあるけど、ソレ以上に食を楽しむことでちょっとでも農家の人たちの苦労が報われたらいいなって。あ、エゴですねこれ。

のうりん 4 (GA文庫)

のうりん 4 (GA文庫)