smellman's Broken Diary

クソみたいなもんです

Venetian Snares / My Love Is A Bulldozer

Venetian Snaresの新譜がついに発売されました。
いちおうPlanet MuでCDR付きのPRE ORDERのCDを注文してるんですが、
届くわけもないので速攻MP3で購入しました。
なお、iTunes及びAmazon MP3では明日販売開始のようです。

約四年ぶりの新譜です。
前のTAICOCLUBでもいくつかプレイしたのを聞いたけど、家でじっくり聞けるのはすごく嬉しいです。

さて、本作は前のフルアルバム My So-Called Life と比べるとメランコリーなテイストが強くもありつつ、基本的にはおかしい曲ばかりです。
完全に静かな曲も交えてるのはMy Downfall (Original Soundtrack)に近いもの感じもある。
というか、まさかのギター・ソロみたいな楽曲まで入れてやがる。
おかしいだろw

まず1曲目の10th Circle Of Winnipeg。
だいたいタイトルにWinnipegって付いてると嫌な予感がするんですが、予想通りですね。
最初のジャズっぽい流れとそれっぽい女性ボーカルから違和感なく変なシンセが混じりあって静かにおかしいドラムが鳴り響きます。
そしてその中盤激しいのか激しくないのかわからないドラムでリズム感がドンドン崩壊したと思ったら、ジャズっぽい音を挟んでからシンセとドラムの狂気的なリズムがひたすら続きます。
本当に曲のスピードとドラムの音の数がまったく合ってないw
最後はジャズっぽく終わらすけど、なんだこれって感じw

3曲目の1000 Yearsは静かに始まったと思ったらまさかの歌もの。
しかも歌で最後叫んだらアーメン炸裂!
で、途中で一回曲が静かになったと思ったらまた歌が入ってからーのアーメン。

5曲目のAmazon先日書いたので割愛。

6曲目のMy Love Is A Bulldozerは表題曲の期待を全く裏切らない楽曲です。
アーメンを交えながらの歌ものから一気に叩きこむ鬼畜すぎる展開は最高だけど、その後鬼畜さをキープしながらまた歌ものに突入する凄さがヤバイ。
後半で少し落ち着くけどすぐさまアーメンの応酬が始まり一体何と戦ってるんだこれみたいな感じ。
最後の終わり方といい、むちゃくちゃが過ぎる。

7曲目のShe Runsはわりと意外だった曲。
というのもメランコリー感たっぷりながらドラムをかき鳴らす楽曲というと最後に持ってくるイメージが強かったんだけど、今作ではこういうのが中盤で来たのが珍しいなと思った。
曲の構成としてもすごくキレイで、Venetian Snaresのヤバさが相当出てる。
キレイさというとHospitality EPを思い出させるような高揚感もあってとても良い。

9曲目のShaky Sometimesは完全にジャズ方面に振り切ろうとしたところ、途中で変なシンセの音を拾ったせいで、キチガイなプログラミングに目覚めましたみたいな変態楽曲。
ってか、すごくキレイだったのに気づいたらただの変態楽曲になってるんだぜ。

11曲目のDear Poetは初めこそはキレイだけど、途中からやんわりとキチガイドラムが入ってきていろいろ台無しにするすごく素敵な楽曲。
全体的にクラシック感が強いんだけど、よくわかんないボイスに異常なドラムが壮大さを華を添えるという面白展開。
途中からクラシック感無視したと思ったらしょっちゅうそれっぽい音混ぜるし、壮大なる異常さしかない感じがすごく面白い。

最後の楽曲は壮大なクラシックっぽいので終わりでやっぱりMy Downfall (Original Soundtrack)に近いイメージ。
でもまぁ、今回も最高にイカれたアルバムに仕上がってました。
あー、本当に生きてて良かった!

ちなみに最初日本盤が予定されてるらしいって話があったようなんだけど、どう考えてもAmazonのサンプリングがやばくて無しになったんじゃないかなとしか思えないwww

My Love Is a Bulldozer

My Love Is a Bulldozer

TAICOCLUB'14に行って来た

5/31及び6/1の二日間TAICOCLUBに行って来ました。

朝8時に東京駅近くでバスツアーに乗車。
乗って10分後ぐらいに吐きそうになってすごくグロッキーな時間を過ごしました。
病み上がりなので本気でやばかったです。

あと、周りの人みんなテントとか持ってきてるんですよ。
見た感じ僕以外誰も手ぶらな人がいない...
フェスってどういうものか知らないで、Wireよりちょっと長いイベントぐらいの感じで来てしまったんですよね(汗
コレがいろいろやばかったです...

とりあえず到着してビールを飲みつつ野外音楽堂に移動してプレイを見ながら昼寝。
芝生がエライ気持ち良かったです。

次に一組目の目当てのLightning Boltを見にメインステージへ。
やばかったです。
演奏中の盛り上がり方がやばくて、人が人の上で舞ってるんですよ。
で、演奏止められて会場から注意のアナウンスがw
演奏再開後はたしかに少し抑えめになったんですが、最後までものすごいテンションのプレイでした。

続いてBibio高橋幸宏&METAFIVEを最前列で鑑賞。
高橋幸宏&METAFIVEの準備中にまりんが見えておおーって思ったんだけど、
演奏中にどこにいるんだろうと思ってたら帽子とメガネ(かな?)でなんか印象が変わって、
紹介されるまであのチェッカーズの鶴久さんみたいな人は誰だ?って思ってた(汗
あと、コーネリアスが後方で演奏してて斜めの位置からだと見れなかったのが残念。
一度でいいから拝みたい。

次のサカナクションが始まるタイミングでOtherman Recordsのothermoonさんとebi1000さんと合流。
遠くでサカナクションを見ながらずっと音楽談義をしてた。

Panda Bearの途中でテントに寝に行くothermoonさんたちと分かれてスチャダラパーを見に野外音楽堂へ移動。
このぐらいから体調がすごく悪くなって、スチャダラパーのステージの人の多さにゲロ吐きそうになってしまいちょい早めに下山。

続いて二組目の目当てであるMount Kimbieを芝生で寝ながら鑑賞。
一曲ごとに「Thank you, ありがと, Thank you」とお礼を言う礼儀正しいプレイが印象的でした。
大好きな曲も一杯やってくれてすごく満足。
ただし、体調はドンドン悪化w

次のJon Hopkinsの間2分ぐらい仮眠とって少し体力が回復したので、また野外音楽堂に。
今度はTim Heckerのプレイだったんだけど、なんとも形容しがたいプレイというか、Venetian Snaresに向けて身体温めたいのに全然身体動かせないww

そして、othermoonさんたちと合流してステージ前まで移動。
ついに来ました、Venetian Snaresです。
このステージを見るためにTAICOCLUBに来たと言っても過言ではないです。
プレイが始まると一回機材トラブルっぽい感じで止まってしまったけどすぐ再開。
夢の様な時間が始まりました。
「あまぞーん、どこいったのあまぞーん」で超盛り上がる異常事態。
音の繋げ方とかも半端無く、とにかくアーメンです。
プレイが始まるときは体調は本当にかつて無いくらい悪くなってて(ってか寒すぎる)、完全に足が死んでて痛みをこらえながら踊ってたんだけど、途中で白いライトが真っ赤に見えてヤバイ死ぬかもって思った瞬間から足の痛みが消えて体調が良くなるというわけわかんない事態も発生。
とにかく異常としか言い様がない1時間でした。
個人的にはEpidermisが生で体感できた嬉しさと、何度も繰り返すUltraviolent Junglistが糞面白くて本当に嬉しかったです。
そして、プレイ終了後にブレイクコアガチ勢がステージ裏に集結したところ、Aaronがファンサービスしてくれた。
僕は握手してもらったけど、othermoonさんはサインしてもらった上に記念撮影してもらっててまじAaronが神というかごついキリストに見えた。
電気グルーヴのネタじゃないけど、「日本のブレイクコアの全てが、ここに集まっています」みたいな状況でした。
本当に最高でした!!!
ちなみに、一番びっくりしたのがothermoonさんが踊りながらトラックリストを作ってたこと。
踊ってる姿後ろから結構見えてたんだけど、どこにそんな余裕あったんだwwww

そのあと飯食ったりしてからThe Black Dogを聞きに行ったり、Disco Unionで買い物をしたりしつつ解散。
僕は8時ぐらいのバスにのってとっとと退散しました。
12時ぐらいにはもう東京駅。
疲労がすごかったのか、帰宅して飯食ったあと数時間倒れてたw
ただ、お陰で風邪が全快しました。
滋養強壮にブレイクコアですね〜
というわけで次はTOKYO DESTRUCTION VOL.8を楽しもうと思います。
Hellfish来日マジ楽しみ〜

Venetian Snares / Amazon

Venetian Snaresのひさびさのアルバム、My Love Is A Bulldozerのリリースが決定して先月から視聴しまくりだったんですが、
そのアルバムの楽曲のうち、AmazoniTunesで先行リリースされていたのでさっそく購入しました。

https://itunes.apple.com/jp/album/my-love-is-a-bulldozer/id860619149

この楽曲は去年のライブ映像なんかでも聞くことができるので、わりと知ってた人がいるのではないかと思います。
Amazonという曲名なんですが、サンプリングのネタがなんと「仮面ライダーアマゾン」。
仮面ライダーシリーズをほとんど見たこと無い僕でも知ってるあのOPのサンプリングや、劇中のセリフのサンプリングと確実に日本盤でのリリースが絶望的ではないかと思われる仕上がりです。

サンプリングネタはともかく楽曲自体はもうVenetian Snaresのセンスが炸裂しまくってる最高の楽曲です。
とにかく音楽としての構成がめちゃくちゃなのにちゃんと「サビ」がある。というか、歌パートがある。
視聴で聞いてなんの冗談だと思ったけど、これが一曲のうちに三回もある。くっそウケる。
ちなみに、アルバムでも結構歌パートがある。

もちろん、Venetian Snaresのドラムは今回もちゃんと健在というか、ヤバイぐらいに仕上げてきてる。
ドラムの音に注意するだけでも飯三杯ぐらいいけると思うぐらい面白い。
後半のサンプリングしたOPの「ア・マ・ゾーン!」に合わせたドラムはまじで興奮します。
この仕上がりはまじでアルバムをフルで聞くのが楽しみです。
なお、前作が苦手な人はやめておいた方がいいと思う。

今月末は初めてVenetian Snaresを生で見に行ってきます。
どんなステージになるのか今からwkwkしています。
長野遠いけど...

ところで、Venetian Snaresネタのはてなブログのエントリー、最新の一覧みたら1/3ぐらい俺なんだけど、どういうことなんだよw

33歳になったよ

16進数で0x21歳です。
着実におっさんとしてレベルを上げました。いえい。
あと、Facebookでたくさんのお祝いメッセージをいただきました。ありがとうございます。

32歳の間はいろいろありました。
いくつかハッカソンに参加して仲間が増えたり、日本UNIXユーザ会の理事になったり、イギリスに行って発表したり、自分の家で鍋やったりと楽しい一年でした。
仕事の幅も広げることができました。PHPなお仕事とか、Pythonのお仕事(国案件)とか、今まであまりチャレンジできていないところもやることができました。
昨年までお世話になっていた伊豆大島での災害などがありましたし、全てでは良いというわけではありませんでしたが、僕個人としてはとてもよい一年になったと思います。

一年間、やはり音楽が充実したのはよかったです。
去年の誕生日ごろに買ったドイツのBrandt Brauer FrickはPVもかなりお気に入り。明らかに変態なおっさんが異常な目つきで女性の足を舐めまわしてるシーンでいつも吹き出します。
The Art of NoiseのIn Visible Silenceもやっと入手することができました。約15年ほど探していたのですが、ヤフオクという手段を使って無事入手。
ブレイクコアというジャンルではElectromecaが特にやばかったです。少し古い作品ですが、Rhythm IssuesのSpace Programはこのジャンルならではの音使いが堪能できて最高すぎです。
Igorrrもすごかったです。バロックデスメタルブレイクコアとか意味がわからないです。
美しさという点ではRuby My Dearも良かったです。Ginkgo EPの7C0はまじで名曲ですね。
ブレイクコアでの古い作品としてはNero's Day At Disneylandというアーティストも知ることができてよかったです。盛り上げ方が滅茶苦茶で本当に面白いです。
あと、最近の作品としてはCa5さんのmemory of the cartridgeがすごくよかったです。涙がでるChiptuneです。
変わり種としてはSquarepusher & Z-MACHINESも面白かったです。来月のEP発売とても楽しみですね。
Warp関係だとMount Kimbieもよかったです。すごく美しく、崩れた音使いはすごくドキドキさせてくれます。
ライブも何回か行って、storzさんやCa5さん、そして僕をブレイクコア沼に引きずり落とした記事を書いたothermoonさんとかいろいろお話できてよかったです。
othermoonさんはボーカルが死去してしまったBelladonnakillzを今でも好きだという数少ない仲間です。またライブで歌いたいですね。

次の一年、またいい音楽との出会いを楽しみにしたいと思います。

あと、皆さん、お祝いメッセージもいいですが、弊社へのお仕事も合わせていただけると幸いです(ぉ

カレーの話

最近カレーばかり食べています。
理由は作り置きが簡単なのと、ちょっとした工夫でいろんな味が楽しめることです。

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作り方はとても簡単です。
作り置きしておくのはバーモンドカレーの中辛で、箱の作り方から肉だけ抜いておきます。肉抜きカレーです。
あとはフライパンで食べたい食材をバターで炒めます。いつもはぶなしめじ、ピーマン、ベーコンとかを入れます。
バターや野菜の汁気が無くなるぐらいまで炒めたら作り置きのカレーを投入します。
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あとは絡ませてちゃんとカレーが温まるまで箸でぐるぐる回しながら加熱します。
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その間にご飯をレンジで温めておいてから皿に盛り付けます。
好みでこのタイミングでチーズを加えても良いです。
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フライパンで具を炒めるやり方は野菜を多く摂るのに結構使えます。
今日はタケノコ、ベビーコーン、オクラなどを入れてみたのですが、食べ応えがあって美味しかったです。一応ベビーコーンとオクラは塩茹でしてます。タケノコはパックですぐに使えるやつですね。
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ちなみに肉なしカレーにしてる理由は肉を常備してないだけなので、普通のカレーでもいいし、レトルトカレーでも応用できると思います。

John Frusciante / PBX Funicular Intaglio Zone

John Fruscianteが一昨年にリリースしていたアルバムです。

John Fruscianteという人物を知ったのは三年半ぐらい前にSpeed Dealer Moms EPのレビューを書いた時に知りました。

Speed Dealer Moms / Speed Dealer Moms EP - smellman's Broken Diary

レッド・ホット・チリ・ペッパーズの元ギタリスト(2009年脱退)で、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」に二回連続で入ってるような超有名なギタリストです。

Speed Dealer MomsでVenetian SnaresことAaron Funkと一緒に曲を作った時点で何かがおかしいと思っていて、どこかで聞いてみようとは思っていたところに、ニューアルバムが出るというので予習を兼ねて一つ前の本作を買ってみたんです。

そしたら、1曲目からギターの音以外がIDMに突入するし、2曲目は最初の雰囲気も怪しいと思ったらAcid入ってIDM入った。なんだこれw

極めつけは3曲目のBike。最初のジャズ風のドラムからして嫌な予感しかしなかったんだけど、いきなりドラムロール来てドラムンベースっぽいリズム&サンプルボイスが入って、アーメン突入。そしてVenetian Snaresかよっていう感じのベースにまたアーメン&サンプルボイス。どう考えてもジャンルがbreakcoreです。なのに完全な「歌もの」。おかしい。絶対におかしい。

8曲目のSamなんかはもっと振りきっていて、後半はまるっきりのbreakcoreです。Venetian Snaresの曲って言っても騙せそうな感じ。

ちなみに、まともっぽい曲もあるけどだいたいエレクトロニカっていうくくりでOKなアルバムでした。そっち系に走る人はたまにいるけど、これ振り切り過ぎw

メジャーな人がまじめにbreakcoreやってるとか面白い時代ですね。

というわけで特に面白かったBikeを貼り付けておきます。


John Frusciante - Bike - YouTube

PBX Funicular Intaglio Zone【高音質SHM-CD/ボーナストラック2曲/解説/歌詞対訳/ポスター付】

PBX Funicular Intaglio Zone【高音質SHM-CD/ボーナストラック2曲/解説/歌詞対訳/ポスター付】

DJKurara vs KenKoTaiji / Dark Individuality Split

良質なブレイクコアをフリー配信でお届けするレーベル、OthermanRecordsから新作が出ました。

[OTMN053] DJKurara vs KenKoTaiji - Dark Individuality Split | OthermanRecords

前々からKenKoTaijiさんがSoundcloudに新曲をアップしていて楽しみにしていたのですが、正式にリリースされました。

今作はDJKuraraさんのSpeedcoreとKenKoTaijiさんのBreakcoreというまさにcoreな作品です。

一曲目のXl More Fuck The Systemと二曲目のUpdate TutorialはDJKuraraさんによる超絶なSpeedcoreです。
ガツンガツンくるキックが両曲ともすごい感じになっています。
特に二曲目のUpdate Tutorialは最後の方はとにかく頭をガンガンに振りまくりたい衝動に駆られます。

三曲目のVariable TDX Ⅳと四曲目のRepeat The Same DayはKenKoTaijiさんによるこれまた超絶なBreakcoreです。
Venetian Snaresを彷彿とさせるような音作りは職人芸ですね。
Variable TDX Ⅳの後半のドラムの応酬は本当に芸術的です。
変態すぎてヤバイです。
Repeat The Same Dayはメロディラインも奇抜というか奇妙で変態感が相当強くて楽しい。

最後の二曲はそれぞれKenKoTaijiさんの曲をDJKuraraさんが、DJKuraraさんの曲をKenKoTaijiさんがミックスするというスプリット系ではおなじみ(?)のアレです。
どちらも持ち味がすごく出てるミックスになっています。

とても気持ち良い音ばかりなのでぜひダウンロードしてみてください(ただし保証はしません)。