smellman's Broken Diary

クソみたいなもんです

Venetian Snares / My So-Called Life

Venetian Snaresの約一年半ぐらいぶりのフルアルバムがリリースされました。
...ひさびさに音楽で泣きました...変態アルバムなのに...
まず、1トラック目のPosers and Camera Phonesから飛ばしまくりです。綺麗なメロディをそっこうぶち壊すドラムの嵐、不可解な「チュッ」って言ってる声、なんども変わる曲調。理解という言葉を真っ向から否定するような楽曲です。最後に綺麗にまとめなくても!
3トラック目のAaron2、タイトルだけ見るとHuge Chrome Cylinder Box Unfoldingに収録されているAaronというものすごくしっかりとしたアンビエントトラックの続きのようなんだけど、そんな気配を一切無いブレイクコア楽曲。基本のメロディがクラシックっぽいものを流しながらそれをひたすらドラムで覆い尽くすという、もはやVenetian Snaresの王道パターンが繰り広げられます。
4トラック目のWho Wants Cake?、轟音のシンセにひたすらドラムというパターンはまだしも、シンセの音がめっちゃレイブしまくりでありえない世界観を出しまくってます。中でも途中の盛り上げのところはガチなレイブばりばりでめちゃくちゃ楽しい。
6トラック目のUltraviolent Junglistはやってることがかなり原点回帰というか、Higgins Ultra Low Track Glue Funk Hits 1972-2006あたりでやってた楽曲と大差がないようなトラック。ファンにはたまらないド変態トラックで、正直普通の人が聞いたら発狂するレベル。とにかくうるさくて基地外じみてて最高にカッコいい!
7トラック目のGoodbye9/Hello10は全曲と打って変わってかなりメロウなリズムに軽やかなドラムの乗っけてきた超良質トラック。というか、もはや何が良質なのかもわからないですが、ドラムの音の加減がちょうどよく、最後まで落ち着いて聞ける珍しいトラックです。いや、この曲落ち着くよね?
9トラック目のHajnal2はVenetian Snaresの出世作、Rossz Csillag Alatt Születettの名作トラック、Hajnalのニューバージョン。原曲を知ってる人ならニヤニヤしっぱなしになること請け合いな、超ド変態トラック。原曲のようにクラシック->ジャズ->クラシック->ブレイクコアというような流れではなく、しょっぱなから原曲の中でも一番ありえない音の部分を使ってくるというファンサービスの塊のような構成で攻めて来ます。しかも中盤以降も原曲の展開をさらに斜め上に行くドラムを叩き込み、音楽としてすれすれの領域をひたすら走りまくってます。というか、原曲聞いたときはこれ以上ドラムの音叩き込む楽曲なんてできるのか?って思ったのがいい思い出です。ありえない加速度のドラムを体験したい人はまじで聞いてみてほしい。
そして、最後の10トラック目、タイトルナンバーであるMy So-Called Lifeが本当にヤバい。こいつでかなり涙が出ました。中盤突入前のシンセがかなり胸をかき乱した上に、いっきに落ち着いて切ない音とか出したと思ったら、ハイハットの音が鳴り始めてから最高のドラムとシンセ音へと突入。はい、決壊しました。音の躍動感とか半端ないぐらい面白いんだけど、それに輪をかけてめぐるめくドラムの音が本当に気持ちよい。そして最後にふさわしいドラムの叩き込み、本当に胸が熱くなる!
全体的に、最初っから最後までめちゃくちゃ音が面白くって本当にリリースを待ってよかった(リリース日にF5攻撃して夜中の3時にゲットした)です。しかしながら、本当におすすめできない!!!!
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